2020年3月に観た映画・ドラマ
ただ観るだけだと忘れちゃうので、一つの記録として。専門的な知識は全くないし、上からものを言うのも苦手なので、ただ感想だけ添えときます。ネタバレは極力しないように気をつけてはいますが、責任はとれません。できるだけ予告編を貼り付けておくので、興味があれば参考にしてください。
Filmarksもコツコツ更新してます。
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ぼくのバンコク2人旅④
ワット・ポーというところに行った。
バンコクではかなり有名な王宮寺院で、観光地となっており、観光客がごちゃまんといた。
ワット・ポーに行けば必ず観たほうがいいものが一つある。それは涅槃仏だ。全長46m、高さ15mもあり、目の前にすればその大きさに圧倒されるだろう。
もちろん僕らもそれを観るために行ったと言ってもいい。
寺院内はかなり広く、涅槃仏以外にも色々見どころはあった。中でも謎の仏像が印象的だった。一つの大きな部屋のようなところにあり、かなり大きな仏像だった。その部屋は神聖な場所らしく、入るには靴を脱ぎ、帽子やサングラスも外す必要があった。それを守らないと入り口付近にいる謎のタイ人にめちゃくちゃ怒られる。警備員とかではなく、ただのタイ人にだ。前にいた欧米人はめたくそ怒られてた。
涅槃仏を探してぐるぐる寺院内を探索していたのだが、なかなか見つからない。危うくバターになりかけたが、なんとかガイドを頼りに見つけることができた。
涅槃仏は噂通りデカかった。るろ剣の不二くらいデカかった。僕らはさながら才槌。
何がでかいって、足の裏がでかい。仏教の世界観を現した108の図が螺鈿細工によって描かれているらしい。見ればわかるようにとんでもない扁平足であるが、これは悟りを開いた者の印らしい。僕も祖母譲りの扁平足なので親近感を覚えた。
108といえば煩悩。涅槃仏の横には煩悩を消す108つの鉢がおいてある。20バーツを支払うと硬貨がもらえ、その硬貨をすべての鉢に入れることで煩悩を捨てることができるらしい。
一緒に行ってた友達は乗り気じゃなかったので、僕だけ煩悩を消すことにした。チャリンチャリンと硬貨を鉢に入れていく。しかし問題なのが、丁寧に一枚ずつ入れていると、後ろが支えてしまい迷惑をかけてしまうのだ。見た感じ硬貨は108枚以上はありそうだったので、枚数は気にせずどんどん入れていくことにした。そうすると案の定後半になって残りの枚数が怪しくなってきた。節約しつつ入れていくが、後の祭り。最終的に鉢3つを残すところで硬貨が尽きた。
僕は煩悩を3つ残し涅槃仏を後にした。
ワット・ポーと言えばタイ古式マッサージだ。ここはタイマッサージの総本山とも言われている。歩き疲れた足を癒やすため、足マッサージをお願いした。
このマッサージに関しては正直揉み返しが凄かった。そんなに疲れてないのにマッサージを受けた僕が悪いのだけど、とんでもないレスポンスの速さで揉み返しがきた。
あと、指の頭を木の棒でぐりぐりされるやつがめちゃ痛い。なんのツボなのか知らんがめちゃ痛い。痛がる僕を見てマッサージ師がニヤニヤしてた。
足に爆弾を抱えワット・ポーを出た。
ホテルに戻ろうかとぶらぶら周辺を歩いていると、トゥクトゥクの運転手が話しかけてきた。
トゥクトゥクとはタクシーの一種で、運賃が決まっていなく、その場で料金交渉をするシステムだ。
友達が料金を交渉していると、運ちゃんが「そんな料金じゃ無理だ」的なことを言ってきた。そして、トゥクトゥクの小物入れのようなところからなにか紙切れを出してきた。大人のお店のパンフレットだった。安くはできないが、大人のお店は紹介できるとのことだった。
僕の友達は誘惑に負け、結局乗ることになった。煩悩を消しとかないからだ。
車内でも大人のお店や下世話な話ばかりしており、友達はその運ちゃんと連絡先を交換する勢いで仲良くなっていた。流石にそれは危ないから、と僕は止めた。
僕は煩悩を捨てといて良かったと心から思った。
その日は残りの3つが奮い立たないことを祈りながら寝た。
今思えば何だったんだアレ? 【大学生編】
20余年も生きていると、今までの人生を思い返したときに「何だったんだアレ?」と思うようなことが何個かある。
忘れてしまうのも勿体ないので、ここに記録しておく。
僕が大学一年生の頃の話。
当時住んでいたアパートの隣には女性が一人で住んでいた。
ある日の夜寝ていると、隣から何かが聞こえてきた。僕は悪趣味な人間なので、壁に耳を近づけてみると、子どもと女性の泣き声とともに男性の怒鳴り声が聞こえてきた。最初は寝ぼけているのかと思ったが、そんなことはなく、声は静かにならない。これは警察に通報したほうが良いのか、下手に刺激しない方がいいのか、あれこれ思案を巡らせていると、気づいたら寝てしまっていた。
朝になれば静かになっており、特に何事もなかったようで安心した。変化といえば、隣の部屋の玄関に今までなかったベビーカーが置かれはじめた。
その数日後、夕方に家で寝ていると、何かを叩く音で目を覚ました。最初は僕の家のドアを叩く音かと思ったが、よく聞くと隣の家のドアを叩く音だった。
ここで「叩く」と書いたのは、ただコンコンとノックしていた訳ではないという事だ。「ドンドン」と曙が春日の家のドアを壊したときくらいの音がしていた。
さらに、ドアを叩く音と一緒に男の声も聞こえてきた。
「〇〇さん、いるのわかってるんですよ」
こんなセリフはウシジマくんでしか聞いたことがない。
怖くなって僕は寝た。
しかし、すぐに男の叫び声で目が覚めた。何故だか心臓の拍動が激しくなった。本能で「これはやばい」と思ったのかもしれない。
その叫び声のあとは何も聞こえなかった。
ここでまた僕は怖くなって寝た。
次の日、隣の家の玄関からベビーカーがなくなった。ベビーカーどころか、家具やカーテンまでも全てがなくなった。
僕は一階に住んでいたので、カーテンがないと部屋の中が丸見えになるのだが、隣室はまさに丸見えだった。キレイさっぱり何もなくなっていた。
それからさらに数日後、家にいるとインターホンがなった。僕は基本宅配以外は居留守を使うので、例の如く居留守を使った。どんな人が来たのか窓から観察していると、ロングコートを着た、如何にも警察ですと言わんばかりの男性二人組の後ろ姿が見えた。
その日を最後にこれ関連のことは何もなかった。数週間後に大家さんが掃除にきたくらいだ。
今になってこれを書いていても、まだあの時の恐怖は鮮明に思い出せる。怖くなってきたので寝ます。
今思えば何だったんだアレ? 【中学生編】
20余年も生きていると、今までの人生を思い返したときに「何だったんだアレ?」と思うようなことが何個かある。
忘れてしまうのも勿体ないので、ここに記録しておく。
僕が中学2年生の頃の話。
僕らの1つ下の代はかなり荒れているという噂が僕らの代に流れてきた。
そんな彼らが中学校に上がってきた。中一の代には1人リーダー格のAが存在し、彼を取り巻くように何人かが集まっていた。
Aはかなり元気が良く、一個上の僕らの代の女子に暴言を吐くこともしばしば。だが、それ以上のことは特になかった。
しかし、その年の冬、卒業式の直前にとあることが起きた。
その日の放課後、とある場所でA軍団を僕らの代の数人が”教育”するとのことだった。
僕は生徒会に所属しており、放課後は卒業式の準備で忙しく帰りが遅くなった。仕事が終わり、友人2人と下校するのだが、下校途中に件の”教育”に遭遇した。
事は中三の代まで集まるほどになっており、たくさんの野次馬の中に僕も紛れた。遅くなったのもあり、”教育”は終盤だった。Aと僕らの代の1人が向かい合っている。
ここから色々あったのだが、この先は誰かに不利益が生じそうなので伏せておく。
ともかく、最終的には近所の方に通報され解散となった。
後日、野次馬に至るまでの関係者全員が警察に呼ばれた。始めて入る取調室(?)は緊張したが、僕は最後の方しかみていないので、少し話をして終わった。
さらにその後、部活の顧問にこっぴどく怒られた。下校途中に遭遇しただけで、手を出すところか口も出していないと主張しても、聞く耳を持ってもらえず、遠征先に向かうバスの中でも嫌味ったらしく怒られた。
家に帰ってムカついたので、その顧問の名前を揶揄するような文字列でGmailアカウントを作った。僕は未だにそれを愛用している。
今思えば何だったんだアレ? 【小学生編】
20余年も生きていると、今までの人生を思い返したときに「何だったんだアレ?」と思うようなことが何個かある。
忘れてしまうのも勿体ないので、ここに記録しておく。
僕が小学生のとき、『アメーバピグ』というPCゲームが流行った。同世代の人なら非常に懐かしいだろう。
2頭身のキャラクターを操作し、釣りや大富豪などのゲームができる。
当時流行ってたとはいえ、まだまだPCが今ほど普及する前だったので、身近にやっている人は少なかった。その数少ないピグ友達の一人にKがいた。
僕が始めたときにはすでにKはピグをやりこんでおり、レアなアイテムもたくさん持っていた。僕は彼にピグ内のいろいろなことを教えてもらっていた。
ピグは一般的なオンラインゲームと同じように「フレンド」という機能が備わっていた。フレンド申請というのを他のユーザーに送ることでメッセージを送ることができるようになるなど、様々な機能があった。
その友人はもちろん多くのフレンドがおり、その中には当時国民的人気アイドルグループのセンターMもいた。厳密に言うと、Mのプライベート用アカウントということらしい。
Mはもちろん他のユーザーから大人気で、フレンド申請も殺到していたらしく、抽選で選ばれた10人しか申請を承認してもらえなかったそうなのだが、Kは運良くその中に入ったらしい。
さらにMの人気はすさまじく、Mのファンクラブもゲーム内に存在した。ピグには「部活」という機能があり、種々の部活があった。その部活という機能を利用して作られたものだ。
僕はアイドルに疎く、Mのことも当時はよく知らなかったのだが、Kに誘われて入部する運びとなった。
そんなこんなで平和なピグライフを送っていたのだが、ある日事件が起きた。
例のMのアカウントが偽物なのではないか、という疑惑が浮かんだのだ。部内は騒然とし、緊急部会が開かれることになった。
部活にはもちろん部室というものがあり、そこで部会は開かれた。
僕は馬鹿正直に約束の時間に部室に行き、部会に参加した。議題は「Mは偽物なのかどうか」だ。
部室内は張り詰めており、誰一人口を開く人はいなかった。そこで、当時の僕は謎の正義感に駆られ、部会の進行をし出したのだ。剰え「Mは本物だ」と主張してしまってもいた。
しかし、議論は発展せず、とりあえずお開きと言うことになり、部員は散り散りに帰っていった。
僕はなんとなくその後も部室に残っていると、女の子2人組が僕のところにやってきた。僕はさっきの司会進行を褒めてくれるのだと思い、彼女らに話しかけた。すると、2人組は筆舌に尽くしがたいほど罵倒してきた。主旨としては「新参が出しゃばってんじゃねえ。正義感が気持ち悪いんじゃ」とのことだった。
僕のキーボードを叩く手は完全に固まった。PTSDにならなかったのが何より幸いだ。
その日以来僕はアメーバピグを辞めた。
後日談として、結局そのMは偽アカウントであり、本物のMのブログで注意されていた。
今思えば偽物であることは自明だったが、ケツの青い僕はすっかり騙されてしまっていた。これがあるからデマに引っかかる人を僕は笑えない。
今思えば何だったんだアレ? 【高校生編】
20余年も生きていると、今までの人生を思い返したときに「何だったんだアレ?」と思うようなことが何個かある。
忘れてしまうのも勿体ないので、ここに記録しておく。
僕が高校3年生の頃の話。
僕のクラスには日直日誌というものがあった。毎日その日の日直が日誌を書き、下のコメント欄に先生からのコメントをもらうというものだった。
通常であれば「今日は○○でしたね」とか、その辺に転がってるような使い古しのコメントが返ってくるはずだが、僕の担任は違った。毎日その欄に自作の小説を数行連載していたのだ。
内容は確か「火星からタコ型の宇宙人が地球に攻めてくる」みたいな感じだったと思う。
1クラス40人の生徒がいたので、日誌の担当が回ってくるのは単純計算で1ヶ月以上はかかる。一応自分の担当が来るたびになんとなく流し読みしていたが、恐らく僕がクラスで唯一の読者だっただろう。
「なんで自分の番が来るまで読まないんだ。毎日掲載されるたびに読め」と言われるかも知れないが、ここではっきりと書いておく。毎日読みにいくほどは面白くなかった。
担任は定年が近く、定年したら小説を完成させて賞に投稿すると言っていた。
僕は未だにあの宣言を聞いたときのクラスの空気は忘れない。
ちなみに、その先生の担当教科は化学で、実験のしすぎで髪の一部が緑色だった。
椅子を買うため彼女をつくる
家で使用しているデスクチェアにガタが来てしまった。
ある日椅子に座っていると「バキッ」という異音とともに、出自不明のプラスチック片が床に落ちた。最初は何の音なのかわからなかったが、椅子の座り心地が著しく低下した為、すぐに事を把握した。
元々僕の椅子はリクライニングできる椅子なのだが、その日以来、横方向にもリクライニングできるようになってしまった。もはやリクライニングと呼んでいいのかもわからない。
かれこれ四年以上は座っている椅子なので寿命が来てしまったのだろう。
椅子を購入しなければいけなくなってしまったが、一つ問題がある。男ってのは家具屋に一人で入ってはいけない。
以前、新宿によしもとのお笑いライブを一人で見に行った際、空き時間があったのでニトリに入った。
僕は家具を見るのが好きなので、一人で3人がけのソファに座ってみたり、ダブルサイズのベッドに寝てみたり、ニトリを堪能していた。
一通り楽しんだあと、ふと周りを見渡すと、周りにはカップルや家族連れしかいなかった。男性一人で来ている人は一人もいない。女性客ですらチラホラ。
僕は目に見えない圧迫感を感じ、店を後にした。
その後に観た漫才はいつにも増して面白かった。
てな訳で、男は一人で家具屋に行ってはいけない。家具屋ってのは進学や結婚など、新生活への期待に満ち満ちた空間なのだ。そんなところに男一人で行ったって、鬱屈とした気持で満ち満ちるだけだ。
椅子を買うためには早急に彼女をつくらなければいけない。家に引き篭もって韓流ドラマを観て涙を流している暇はないのだ。何回目かもわからないくらい観たパルプフィクションのハンバーガーを食べるシーンを観て、栄養満点なチーズバーガーをスプライトで胃に流し込んでいる暇はないのだ。
可及的速やかに立川のIKEAに一緒に行ってくれる彼女を探さなければならない。
IKEAに行ったらパルプフィクション観ながらバーガーの代わりにホットドッグを食べたい。いつまでもそこに居座ってしまうかもしれない。