今思えば何だったんだアレ? 【高校生編】
20余年も生きていると、今までの人生を思い返したときに「何だったんだアレ?」と思うようなことが何個かある。
忘れてしまうのも勿体ないので、ここに記録しておく。
僕が高校3年生の頃の話。
僕のクラスには日直日誌というものがあった。毎日その日の日直が日誌を書き、下のコメント欄に先生からのコメントをもらうというものだった。
通常であれば「今日は○○でしたね」とか、その辺に転がってるような使い古しのコメントが返ってくるはずだが、僕の担任は違った。毎日その欄に自作の小説を数行連載していたのだ。
内容は確か「火星からタコ型の宇宙人が地球に攻めてくる」みたいな感じだったと思う。
1クラス40人の生徒がいたので、日誌の担当が回ってくるのは単純計算で1ヶ月以上はかかる。一応自分の担当が来るたびになんとなく流し読みしていたが、恐らく僕がクラスで唯一の読者だっただろう。
「なんで自分の番が来るまで読まないんだ。毎日掲載されるたびに読め」と言われるかも知れないが、ここではっきりと書いておく。毎日読みにいくほどは面白くなかった。
担任は定年が近く、定年したら小説を完成させて賞に投稿すると言っていた。
僕は未だにあの宣言を聞いたときのクラスの空気は忘れない。
ちなみに、その先生の担当教科は化学で、実験のしすぎで髪の一部が緑色だった。