YouTuber

栄枯盛衰、精舎必衰、昔の人はよく言ったもので、あらゆるものは必ず廃れていく。

ご多分に漏れず、YouTuberも廃れていくだろう。ここで、YouTubeと書かず、YouTuberと書いたのは、当然のごとくYouTubeが廃れることはないから。むしろここから伸びていく。少なくとも、Googleがいる限りは安泰だろう(そのGoogleもいつかは廃れるだろうけど)。

YouTubeはどんどんメジャーなものになっていって、今流行している感染症の後押しもあり、テレビ業界からの流入が激しい。また、その逆もまた然り。

そうなっていくと、素人が活躍できる場だったYouTubeはその特性を変質させ、ある程度影響力のある人しか活躍できなくなる。

もちろん新規参入が成功する可能性はゼロではないが、圧倒的不利ではある。

では、次はどういったコンテンツ、またはサービスが来るのか。それはニコニコ動画(生放送)だと考える。

僕がインターネットにどっぷり浸かっていた約十年前、ニコニコ動画が席巻していた。

生放送やゲーム実況、ボカロ(歌い手)など、今でも大人気なコンテンツの生みの親と言ってもいい。

今では見る影もないが、かつては隆盛を誇っていたのだ。

しかし、歴史は繰り返されるもので、今こそニコニコ動画が来るのではないか。YouTubeが大きくなり、その輝きを増せば増すほど、ニコニコ動画に落ちる影は大きく、そして濃くなっていく。

今から素人がなにか始めるなら、YouTubeよりもニコニコのほうが良い。競争率に差がありすぎる。

マネタイズという観点ではYouTubeに軍配が挙がるが、ある程度の人気を得て、お小遣い程度の収入があれば良いのであれば、ニコニコの方がいいと思う。

 

恐らく、ニコニコがYouTubeに完全勝利することは一生ない。規模が違いすぎる。

だが、それがいいのだ。YouTubeがデカくなれば、ニコニコの強みが増す。

日本国内というローカルにおいて、ある種鎖国のような状態にすることで、ニコニコはその真価を発揮する。

これからのニコニコ、そして栗田穣崇氏に期待である。