虚構を求めて生きているの

ユヴァル・ノア・ハラリが『サピエンス全史』で「ホモサピエンスの画期的な発明は虚構である。共通の虚構を信じることで多くの人間を統率できる」みたいな事書いてた(うろ覚え)。

虚構って良いですよね。『虚ろな構造』と書いて『虚構』、がらんどうな構造。ないものをあるように見せている。
世の中は虚構にあふれていて、虚構に支えられている。
僕らが当たり前のように信じている貨幣、もとい資本主義だって虚構。

これは友達に韓国ドラマをおすすめしているときのLINE。
f:id:kw1242:20201016125735j:image

人間は虚構を求めて生きている。いや、現実を求めて生きているのかもしれない。
自分が思う理想的な現実、それを虚構にみている。

2次元が好きで、2次元のキャラクターしか好きになれない人がいるらしいが、それは自分の理想的な3次元を求めた結果ではないだろうか。本当の3次元では得られないものを2次元に求めるのだ。
3次元の人間を好きになれる人は、自分の求める3次元がそこにあるからだろう。
現実逃避で虚構に逃げたと思いきや、実際には理想的な現実を求めていた、という罠。罠でもねえか。

最近は韓国ドラマばかり観ている。特にラブコメ
ブコメは良い。みんなハッピー。
途中苦しい場面はあるけど、絶対にハッピーエンドで終わる。それがわかっているから観ていられる。
現実は違う。必ずしもハッピーエンドではない。やってらんねえ。

僕は無宗教だけど、仏教の考え方が好き。
四法印って知ってますかね。知らねー人いねーか。
諸行無常諸法無我一切皆苦涅槃寂静一切皆苦っていいよね。そういうもんよね、人生って。
執着が苦を生み、執着が虚構を生み出す。

なに書きたいのかわからんくなったけど、一番覚えて帰って欲しいのは『恋のゴールドメダル』すげーいいよってこと。アマプラでもネトフリでも観れるよってこと。

アルバイト

約1年ほど携帯ショップの店員として働いていた。

僕は理系大学生なので、この先仕事で"営業"というものをすることが無いだろう。せっかくだからそれに近いアルバイトをしよう。てな訳で始めた。

仕事を覚えるのは大変だし、何より人と会話をするのに体力を使う僕は、接客自体がストレスだった。じゃあこのバイトすんなって話。メーン。

携帯業界は毎月毎週新情報が発表され、逐一それらを覚える必要があった。"仕事を覚える"というフェイズに終わりがない。

とはいえ3ヶ月もすればあらかたの業務は覚え、一人でアプローチからクロージングまで任せられるようになった。

時給の良いバイトだったが、個人売上に応じて昇給、そして減給するシステムだった。幸い僕にはセンスがあったようで、それなりの時給を維持していた。

定期的に実績ランキングが発表されるのだが、僕はエリア内でも悪くはない実績を残していた。特にコツはなく、覚えたことを説明しているだけだったのに。

そもそも店舗自体の立地がよく、適当にやっていても実績を残せる、というのもあったが、何故契約を取れていたのか未だにわからない。

お客さんからのアンケートによれば「説明はわかりやすかったが、笑顔が無い」とのことだった。うっさいわボケ。そんなに笑顔が欲しけりゃマックいけ、タコ。

携帯ショップ=ノルマの為に客を騙す、というイメージがあると思うが、うちの店舗は違った。

もちろん予算達成の為にグレーゾーンなクロージングをかける人もいないことはないが、少なくとも僕はブラックなことはやらなかった。客が欲しいと思うものしか売らなかった。

別に善意でそういう事をしてたわけではなく、シンプルに仕事を増やしたくなかった。

そんなとき、店長が異動することになった。

代わりに来た店長はいかにも『携帯ショップ店員』だった。

売上の為にはスタッフにパワハラまがい(ということにしておく)な行為も厭わなかった。ものすごく気分屋だった。

僕は売上が悪くなかったのでかわいがられていたが、芳しくない同期の子や仲良い社員さんはみているコチラが気分悪くなるようなイビリをされていた。バイト終わりに喫煙所で愚痴を聞くのが恒例になった。

結局、その店長が嫌でバイトを辞めた。

ネットをみると『オススメのアルバイトランキング』みたいな謳い文句を掲げたサイトがあるが、あんなのはアテにならない。バイトの良し悪しは業務内容ではなく人間関係で決まる。納得できねえやつは『ホーソン実験』でggrks。

今はバイトもせず、親からの仕送りで生活するクズになった。人間関係を重視するべく、友人からの誘いでしかバイトをしないことにしたからだ。

しかし一つ想定外だったのは、そんな友人はいないということ。

生も言ってられないので、そろそろ本気でバイトを探すしかない。

まずは『アルバイト おすすめ』で検索するところから始めよう。