○○しっかりしなさい

僕はよく人に「しっかりしている」と評していただくことが多い。そしてそれが影響し、何かしらのリーダーをやらされることも多い。実はそれが辛い。
まず、僕は秘密主義であるためあまり自分を語りたくない。そのため、自分の弱みを見せることがほぼない。これが僕に対する評価と実態の乖離に起因している。

あまり責任とか取りたくないし、皆の手本となるような行いもしたくない。それなのに、そういった役割を担わされる。
高校のときには部長をやらされていたが、これがすごく苦痛だった。
個人的には副部長くらいの役職で、ぷらぷらと好きなことをしている方が性に合っている。だが、消去法で僕が部長をやるしかなかった。

つい先日、大学で使用しているガスバーナーが付かなくなった。
電池が切れたことが原因だと見立てた僕と先輩は、電池を購入し、交換した。しかし、それでもガスバーナーは付かず、修理に出すことになった。
その数日後、僕が不在のときに先輩が、電池が逆に入っていることに気づき、結局ガスバーナーは付いた。壊れていなかったのだ。
これを知った担当教員が「しっかりしていると思っていたのに……」と言っていたそうだ。

これには僕も閉口せざるを得ない。
そもそも僕が悪いのは認めるが、勝手に期待されて勝手に落胆されても困る。
もちろん教員も本気で言っていないのはわかっているし、これはあくまで一例だけど、こういったことが僕の周りではよくある。
僕の評価は減点方式になっているのだ。完璧に出来てやっと及第点なのだ。

ちなみに、その先輩は僕に電池のことを伝える前に、僕の同期にこう相談していたそうな。

「○○くんって結構怒ったりする人?」

5個も年上の先輩に、こんな気遣いをさせてしまう自分が恥ずかしい。
変なこだわりは捨て、もっと自分をさらけ出した方が良いのかもしれない。