謝罪
今になって心の底から謝罪したい人間が何人かいる。そのうちの一人が、僕が中2のときの野球部のキャプテンYくん。
今思えば、僕はものすごく生意気で怠慢な部員だった。あの当時は如何にトレーニングをサボるかだけに集中していた。
そんなやつが部内に、ましてや後輩にいるなんてものすごいストレスだっただろう。
ある日、理由は忘れてしまったが、トレーニング中にYくんに怒られた。怒られている最中、なんだかその状況が面白くなってきて、ニヤニヤしてしまっていた。もちろんそれにYくんは激昂し、ビンタされてしまった。それでも僕はニヤニヤが止まらなかった。逆にビンタというスパイスで、さらにその状況が面白かった。
Yくんは呆れてどこかへ行ってしまった。当時仲良くして頂いていた先輩にも流石にちょっと怒られた。
練習後、またYくんに怒られた。また僕もニヤニヤしていた。
「なんでニヤニヤしてんだ。なめてんのか?」とYくんは言う。僕は「僕の真顔はこれなんです。すみません」と謝る。
そうすると、またYくんはどこかへ行ってしまった。
少しすると、Yくんはもうひとつ上の野球部の怖めのOBを連れてやってきた。Yくんは泣いてた。
僕はそのOBにこっぴどく怒られた。流石にニヤニヤはしなかった。
高校で部長を経験し、部を率いることの大変さを痛感した今、心の底から謝罪の気持ちで一杯だ。
あの時は本当に申し訳ありませんでした😏