この話はフィクションです

中学生の頃の冬のある日、友達と二人で冷凍みかんを燃やすことにした。何でそうなったかは覚えてない。

二人で家の庭に冷凍みかんと消毒用アルコールとライターを持っていった。外は雪が積もり、めちゃくちゃ寒かった覚えがある。動画を撮る係の僕は寒さで手が震えに震えていた。

石の上にみかんを置き、アルコールをかけ、火を付けた。キレイに燃えてた。けど直ぐに鎮火した。

次はライターをアルコールの噴射口におき、火炎放射器の要領で燃やした。キレイに燃えてた。けど直ぐに鎮火した。

友達が火の付いた状態のみかんを食べたいと言い出した。アルコールをかけ、ライターで火を付け、炎を纏ったみかんを手でつかみ、口に運んだ。火傷してた。雪を食べまくってた。

この頃にはもう、冷凍みかんではなくただのみかんになってた。

だんだん飽きてきた友達は自分の足を燃やしたいと言い出した。流石に止めた。でも止まらなかった。

家の壁に足をつけ、火炎放射した。火傷してた。雪に足を突っ込んでた。家の壁はキレイに足型に焦げた。

 

中学生の頃はこんなことで腹を抱えて息ができなくなるくらいまで笑ってた。

それが今では一緒に二人でお酒を飲むようになった。

あの当時は燃やしていたものを、今では飲んでいる。どっちにしても酔狂だ。